サスティナブルな海を甦がえらせるのために

海洋はさまざまな営みによって成り立っている。

森林の営みが海を育んでいるということは、以前から唱えられている。森林の荒廃は海の貧栄養につながることは広く知られている。

進行し続ける海の砂漠化

今、日本の沿岸で広がり続ける”磯焼け”と呼ばれる海の砂漠化である。1950年頃からその現象は顕著になり、今各地で大きな問題となっている。

その原因に海水温の上昇が大きく影響していることは間違いない。しかしそれだけを限定的に原因の決めつけるのは短絡的すぎ、様々な複合的な要因がからみあっていると考えるべきであろう。

藻場再生は始まったばかり

日本の各地で、藻場造成の試みが始まりだしている。植食生物の駆除、沿岸構造物の海藻着床、海藻の苗の移植、栄養塩供給などが行われている。今後もっと積極的に海藻が繁茂する海域を再生し、豊かな海の森を復活する必要がある。

ブルークレジットの活用で豊かな海を世界に

近年の研究で、海洋の二酸化炭素吸収量は陸上の1.5倍以上あるということがわかってきた。地球温暖化防止の観点からもブルーカーボンを増やし、二酸化炭素吸収による温室効果ガス排出抑制を積極的に推し進めるべきである。

私たちも藻場造成によるブルーカーボンの創出を図るため、海藻の着床試験を実施してきている。豊かな海を再生させることは、沿岸地域の活性化にもつながると同時に地球環境の再生の一助になることを期待している。

また、マングローブの森を再生する取り組みも計画している。

プラスチックごみゼロをめざす

打ち上げられたプラスチックごみの山

マイクロプラスチック

大きな漂流ごみはやがて、紫外線劣化や波浪により細かく砕けて最終的には目に見えないマイクロプラスチックへと姿を変える。そしてそれはさらに細かく砕かれ最終的は回収不能なナノプラスチックへとなり、それは生体濃縮を繰り返し魚の中に蓄積し続けるといわれている。このままでは安心して魚を食べられる日も来なくなってしまうのかもしれない。

海洋生分解性プラスチックの研究と普及が急がれている。